第7回整形外科リハビリテーション研究会内容報告

1  国立津病院 理学療法士 岸田先生より症例検討に先立ち肘関節における用語説明、臨床上大切なS0ft Tlssue、機能解剖等につき資料「The Elbow」を通し、簡単な説明が行われた。本研究会の主旨である症例検討を充実させるためにも、今後も毎回のテーマごとに15分Lectureを症例検討の前に行う事を決定した。これにより、全会員の知識の充実と共により活発なディスカッションが期待される。

2 碧南市民病院 理学療法士 浅野先生より@肘関節脱臼骨折 A肘頭骨折 B上腕骨小頭および滑半骨折の3症例の報告が行われた。手術内容についてのコメントは省略するが、全例肘関節屈曲135゜以上の非常に優秀な成績が報告された。治療の上でのポイントとなったのは、Active、Passiveという一般的な運動でなく、Isometrical Resistive Exsつまり筋収縮の特徴を充分に活用した方法にて良好な治療効果を上げたことである。特に症例@についてはOp後Active Exsにて日々可動域が低下し、Manipulation後Passive Ex’s加えるも効果を得ずROM ExsをIsometrical Resistive Exsへと変更したところ、順調な回復をみたことが強調された。外傷後のROM Exsは、当然痛みとの関わりは避けられないが、解剖の充分な整理のもと、筋収縮形態を変化させながらアプローチする事で、痛みを最少限に抑制しつつ良好な成績を上げることが可能であることが示唆された。

3 犬山中央病院 理学療法士 小田先生より約5ケ月前の上腕骨小頭骨折にて拘縮を呈している症例が提示された。Op等は施行されておらず、保存的に治療された症例であった。ROMは15←→90゜に制限されており拘縮に対しどの様にアプローチすべきかが問題呈示された。原因としてTricepsを含めた伸筋群のElongationの欠如およびColateral 1Ig Post Fiberの短縮が原困と考えられこれらに対し具体的な治療手技についてのDiscussionが主体となった。今後経過を追いその後の成績についても報告して頂きたい。

4 平成医療専門学院 理学療法士 林先生よりRA症例における肘関節滑膜切除およびRadiusのOsteophyte切除を行った症例の報告があった。この症例はOp前75←→90゜程度の可動域しかなかったが、術後約4週にて35←→130゜となりADLの中でも使い得る機能を獲得した。本症例における治療のポイントとして@術後浮腫に対しCompressionによる徹底した抑制AIntracapsuleでのTendon Glidingの引き出し、GMedial Collateral Lig Post FiberのStretchingが挙げられた。外傷後R0Mexsの中での浮腫に対する理解は、その後の成績を大きく左右する事が強調された。

5 名古屋第二日赤病院 坂本先生より脛骨高原粉砕骨折の症例が呈示された。かなり重度な外傷であり骨折だけでなく皮膚Necrosis等も運動療法を制限する原因となった様である。問題呈示として1ong Castを巻いた状態で運動療法での工夫、また、今後の治療方針について問題呈示された。Long Cast下での運動療法ではSupra Patella Pouchの癒着をいかに防止するか、そのためのS.L.R.Trainigの工夫またPatella周辺のSoft Tissueの詳細な理解のもとでの癒着防止および剥離が考えられた。また、今後についてはMalalignmentおよび1ig InjuryによるInstabilityは大きな問題となりうるため100〜110゜程度でむしろ拘縮を故意的につくることで支持性を高めてはどうか?また、選択的な筋カトレーニングの充実が提案された。