第11回整形外科リハビリテーション研究会報告
1992年9月19日  松本義肢製作所会議室にて

1.高浜市立病院 理学療法士 大曽根先生より保存治療中の脛骨高原骨折のX-p呈示があり、今後の治療方針について問題提起があった。関節面を整え骨移植し、固定を行うのが一般的であり保存療法を行った場合、膝のROMの問題に加え骨の強度低下から免荷・部分荷重期問の長期化が起こる。膝のROM低下予防に対してギプス固走中patella部分を開窓し、patellaのmobilizationを行うのが望ましい。また、膝周囲筋の収縮を利用して膝関節周囲の癒着を防止することが必要である。

 受傷後5週経過した上腕骨外科頚骨折に対してどのように考え治療をして行けばよいかという問題提起があった、X-p上骨折によるROM制限は考えにくく肩甲骨を固定しコッドマン体操で4週間までにglenoーhumeral jointの可動域が保持されていれぱベルポー肢位固定による前方関節包の癒着を中心に治療を行う。3週で骨折部位が落ち着くためROM−ex開始の目安とする。筋力強化に関しては、回旋方向へのストレスを避ける。骨折部に圧追力が加わるように、外転位での強化が可能である。

2.平野総合病院 理学療法士 小野先生よりkuntscher固定を行った大腿骨骨幹部骨折の症例に関する膝関節ROM低下の原因・治療について問題提起があった。大腿四頭筋部分に疼痛やextension lagが見られた。受傷時骨折部周辺の出血から循環不全をおこし四頭筋の収縮不全があると考えられる。治療としてisometric ex、電気治療の併用やactive ROM ex指導があり、その回数・頻度も考える必要がある。

3.名古屋第二赤十字病院 理学療法士 鵜飼先生による足関節のlectureが行われた。距腿関節の動きを中心にスライドを使用し分かりやすく説明された。特にankle mortiseとアーチの理解はPTにとって重要なので再確認しておきたい。

4.平成医療専門学院 理学療法士 林先生が第10回研究会で発表された両側大腿骨頸部内側骨折(左側は偽関節疑い)の症例の経過中に起こったモートン氏病について報告があった。忘れがちな疾患であるが、症状等について資料を読んで整理しておきたい。